【自転車日本縦断旅】シュッとしてオリーブ【番外編:小豆島一周】
今回は番外編。
以前の記事で述べたように、本番を決行する前にちょっと練習挟みたいなという事で。
1泊2日で小豆島一周、通称マメイチに挑んだ際の記録です。
1日目:坂手港から時計回りに半周
2022年3月末。
早朝に家を出て神戸港へ向かう。もっとも、朝と呼ぶにはまだ空が暗過ぎるけれども。
日の出前の海辺は風が強い。横殴りの風だ。欠航するんじゃないかと思いつつふらふらとフェリーターミナルまで漕ぎ進めたが、船はどうやら通常運行のようで一安心。
朝6時、神戸港を出港し、小豆島の坂手港まで自転車と共に揺られること約3時間半。
無事着岸。眠ぅ.......
曇り晴れ。軽い雲が空に薄く広がる。
3月とは思えないぐらい暖かな気温で、自転車を走らせれば汗が滲む。
同じ船便にもう1台、自分と似た積載の自転車が結び付けられていた。恐らく同じような目的の方だろう。
下船時にタイミングが合い、声をかけていただく。
「どっち周りですか?」
島の一周は大体、時計回りが推奨されている場合が多い。
「え、あ、メジャーなほうです...」
メジャーなほうってなんやねん。
『時計回り』が咄嗟に出てこず、不慣れ感丸出しの返答をしてしまった。先が思いやられる。
さて、気を取り直して出発。
先ほどお会いした方は逆回りとのことで、どこかでまた会うかもしれませんね~と言いながら走り去って行った。
自分はというと、今日は坂手港から40km程進み、田井浜キャンプ場で一泊予定。
坂手港から西へ突き出た陸の先へと進めば、二十四の瞳映画村にたどり着くようだ。その昔、映画のロケ地となった場所とのこと。
学校が舞台だったっけか。恥ずかしながら、二十四の瞳は本も映画も未履修だったので内容を知らず。是非ともしっかり観てから訪れたい場所だと思ったので、今回はパスして県道28号沿いを北上する。
出発から程なくして、醤油の甘辛い香りに包まれる。小豆島は醤油作りが盛んであり、全国でも5本の指に入る香川県の醤油生産量のうち、実に半分を小豆島での生産が占めているという。
醤油の香りに誘われつつ漕ぎ進めていると、いかにも昔ながらの工場といった建造物が立ち並ぶエリアへと突入した。
小豆島南東部、「醤(ひしお)の郷」と呼ばれるエリア。島の中でも特に醤油蔵や工場が集中して軒を連ねる一帯の名称である。
思いがけず出会ったノスタルジックな景色に、どこか力強さと寂しさの入り混じったような印象を抱く。
その一角で存在を放つのが、マルキン醤油記念館。醤油作りの歴史からマルキン醤油の成り立ち、醤油に関する知識まで、幅広く「醤油」を知る事ができる。醸造所の見学も一部可能で、目の前で醤油が圧搾されていく様子が見られる。
名産品を知る事は、その土地を知る事と言える。ただの自転車一周では勿体ないので、ここはひとつ勉強といこうか。
入館料と引き換えにいただいたお土産サイズの醤油瓶を片手に、ぐるっと見学。
普段、食事や料理の際にあれだけ登場する醤油なのに、今までまるで関心を抱く対象でなかったという事に気付かされた。醤油を支えたかつての技術は今なおこの地で、脈々と受け継がれている。
記念館の向かいの売店で醤油ソフトクリームなるものが売られていたので、エネルギー補給。これに使用されている醤油もまた、木樽で醸した自然派の醤油とのこと。それだけで美味しそうに聞こえるのだから、チョロいもんだ。
もうちょい中の写真撮っときゃ良かったな、と執筆している今になって後悔している。
記念館を後にして少し漕ぎ進めると、小豆島唯一の酒蔵であるMORIKUNIを発見。
醤油蔵の次は酒蔵ときたが、決して今回は蔵巡りに来島したわけではない。たまたまですよ。たまたま。日本酒は大好きですけどね。
自転車乗りなので飲酒はできず、ちょっと立ち寄っただけ。常連と思わしき方が、併設されているカフェで店員の方と話しながらくつろいでいる。静かなアトリエのような空間だ。
個性的な銘柄の日本酒が並ぶ。敢えてここには書かないので、是非調べてみてください。
ここの酒蔵は別の建物でベーカリーもやっている。そっちならアルコールの問題も無いだろうから、パンだけでもいただこうかしら。
ドアの前に『本日定休日』の文字。
......気を取り直して先へ進む。
国道436号線を西へ漕いでいく。瀬戸内海沿いは快晴でなくとも心地よい。
太陽が上がってきた。結構暑くなってきたな。
それなりに平坦な道をすいすいと進んでいき、見えてきたのは有名な映えスポット、小豆島オリーブ公園。
中でも、ギリシャ風車は特に人気のようで、小豆島と言えばここを思い浮かべる方も多いのではないだろうか。実写版魔女の宅急便のロケ地。
今日も魔女見習いが複数人、箒にまたがってぴょんぴょん跳ねている。
せっかくなので、オリーブ園内を散策しよう。
公園と言えど平地ではなく、勾配がキツい坂一帯を占めている。
結構な坂道を登り、見晴らしの良い場所から瀬戸内海を見下ろした。美しく、開放的な風景が堪能できる。
オリーブ公園の名に恥じず、あちらこちらに多種多様なオリーブの木が植わっている。
オリーブの葉は細長く、縦に1本白い線が入っており、触ると固そうな見た目をしている。オリーブの実の収穫は秋~冬なので、今回訪れた際はひたすら葉だけがわさわさと生い茂っていた。
オリーブにも種類があるようだが、正直、素人目にはあまり区別がつかなかった。
にしても、オリーブのそのシュッとした葉の形は、それだけでどこかオシャレでスタイリッシュな印象を与える。見た目で得しているように思う。
自分もシュッてなりてえなあ。努力が足らんか。
気付けばお昼時、そろそろご飯にしよう。折角なので小豆島にゆかりのあるものが食べたいな。
という事で、オリーブ園に隣接する施設のレストランで、オリーブ豚カレー丼を注文。
カレーにマスキングされてオリーブ豚と普通の豚の違いがいまいちわからなかったが、出汁が効いていて美味しかったので問題ない。
お腹が満たされたところで、よくよく考えたらまだ目標地点の3割ぐらいしか進めていない事に気付いた。
既に太陽はてっぺんを過ぎている。夕方までにキャンプ場に着かなければ色々と詰む。これはペース配分をミスったかもしれない...
とりあえず進む事を優先しよう。三都半島をパスし、国道をひたすら西へ。小豆島最南端、釈迦ヶ鼻も気になるスポットではあったが、またの機会に。
道が少しでも海沿いから離れると、途端にアップダウンが発生する。四方を海に囲まれている島である事を忘れる程、山のテイストを帯びる。こりゃ結構キツいぞ。
自転車で漕ぎ切れない急勾配の坂では、地元のおじいさんだろうか、自分と同じようにして自転車を押して歩く方がいらっしゃった。
「兄ちゃん、えらい荷物で大変やなあ、頑張ってや」
何気ない励ましの言葉が、存外心身に染み渡る。
小豆島南西部、土庄港へ差し掛かると、映えスポット2つ目「エンジェルロード」が程近い。1日2回、干潮時刻前後だけ現れる砂の道。
進む事を優先すると言った矢先ではあるが、たまたまタイミング良く干潮が近かったので立ち寄ってみた。
細かな砂利を踏みしめながら細い入り口を抜ける。慎重に歩いているにも関わらず、靴に砂が入るのは何故だろうか。
すると急に景色が開けた。
ええやん。
昼過ぎの控え目な空がエンジェルロードのエモさを際立てている。
家族連れから友達同士、カップルまで様々、観光客で賑わっていた。お一人様で来る場所では無かったか。
しばしの間、休憩も兼ねて海辺でゆっくりと過ごしていた。
ただの映えスポットではなく、時間が経つのを忘れさせる不思議な力がある。
さて、本当は夕方の神秘的な姿を拝みたかったが、ただでさえ時間が押しているのだからこれ以上留まってはいられない。
靴に入った砂を落とし、小豆島外周ルートへ戻る。大深山方面へは時間の都合で省略。
迷路のまちを突っ切り、県道253号線に沿って北西へ。島の南東部よりも人っ気が少なく、道を漕ぎ進む事に集中するエリア。
おっと、忘れていた。島の北部はスーパーが殆ど存在しないので、マルヨシセンター土庄店で晩御飯を買っておこう。
細かなアップダウンが増えていく。先程まで目の前にあった海が、いつの間にかはるか上から見下ろす場所へと位置している。ダウンヒルで一気に元の景色に戻る。変化が無いようで逐一変化する景色が面白い。
しかし、フル積載の自転車で登る上り坂が奪う体力を甘く見ていた。
着実に消耗しつつあるが、気合いで前に進んでゆく。足が痛い。
途中で県道26号線に合流し、北部を東に進む。かれこれ20km弱漕ぎ続けていただろうか。南部と比べると閑静な印象を受ける。特別、寄り道することもなかった。
ようやく本日の宿泊地、田井浜キャンプ場へ到着。
......ここ?という場所にキャンプ区画を示すような看板が立っていた。戸惑いながらも敷地に入ると、他にキャンプ客はおらず、今夜は自分一人だけのようだ。
ともかく、明るいうちに到着できて一安心。
疲れたけど気力は意外と持つもんだな。何十キロも漕いでたら途中で飽きるかもしれないという不安があったが、杞憂に終わった。
海も山も、同じようで全て異なる景色だ。モチベーションは全く落ちず、1日楽しんで進み続ける事が出来た。
余談だが、自転車を立てるスタンドが積載の重量に負けて壊れてしまった。お前はもう、自立出来ない身体になっちまったんだ。
そのうち壊れる気はしていたが、ちょっと寿命が早過ぎやしないか。まだ旅は始まってすら無いんだけれど。
慣れない手つきでテントをこさえて、今日の活動は終了。買っていた晩御飯を食べていると、おじさんがキャンプ場代の集金に来た。
明日は早めに活動開始したいので、もう寝る準備を整えてしまおう。歯を磨き、ボディシートで身体を清め、スマホとにらめっこしながら翌日の行動計画を練ってゆく。
夕日が綺麗だ。写真に収めておけば良かったな。
2日目:残り半周と寒霞渓ヒルクライム
夜明け前。
強風と寒さで目が覚めた。荷物を除けた途端にテントが吹き飛びそうだ。
もしや今日は荒天か。天気予報が外れたんか?
いや、違う。実は昨日の朝も同じ環境下に居た、という事を理解するまでに少々時間を要した。
日の出前の海辺は風が強い。
人生初のテント泊で結構な強風に出くわして若干ビビッていたが、しばらく寝袋にくるまっていると段々落ち着いてきた。夜明けまで待てば穏やかになるだろう。
しかし、もう1つの問題が解決していない。
寒い。寒すぎる。想定外の寒さだ。
昼と夜の寒暖差を舐めてはいけない。ましてや、風の強い海辺だと尚更だ。
当方暑がりなので出番がないだろう、と思っていた上着を被る。いや、上半身より下半身が冷えるなと気付いてからは、被っていた上着を足に巻き、寝袋の中でひたすらさすっていた。
これは良い教訓だ、と現状をポジティブに捉えつつ、現実として辛い事には変わりないと嘆きながら夜明けを待つ。睡眠が浅かったのだろうか、そんな状況でも少し記憶が飛んでいる時間もあった。
次第に明るくなってきた。風も気温も穏やかになっていくのを感じる。
家帰ったら防寒着、整えておこう。
6時30分、テントを撤収し、持参していたカロリーメイトをかじって出発。
今日はとりあえず、国道沿いに残り半周を漕ぎ切ることがマストだ。帰りの船の出航まで時間が余るだろうから、余った時間で何しようかな...
......魔が差した。寒霞渓、登るか......?
昨日の午後に引き続き、島の北部はあくまで自然美を楽しむエリア。筋肉痛でバッキバキの足をほぐすようにして、アップダウンのある道をひたすら漕ぎ進める。
今日もうっすら曇り空。自転車日和だ。
島の北東部、坂を少し登った先に石碑が建っている。
さぬき百景No.13、福田海岸。
抑揚のついた海と陸の景色が面前に広がる。控えめな標高だから立体感が感じられて良い。
さぬき百景とはその名の通り、香川県の観光地・景勝地として1968年に選出された100のスポット。小豆島にも18のスポットが存在するらしい*1。ここまで来ておいて全くその気配を感じなかったのは、単に自分が周りを見ていなかっただけなのか、はたまた......
後で解った事なのだが、おそらくここの一番のビューポイントは、上の写真の右半分にぽこぽこと浮かんでいる小島のほうだったようだ。相変わらず写真が下手。
昨日あれだけ海辺に集っていた観光客もここには誰一人おらず、この落ち着いた開放的な空間をしばし独り占めしていた。
朝から気持ちが良い。先に進もう。
国道沿いに東部をしばし南下していると、本日2箇所目の景勝地が近づいてきた。
南風台~希望の道~城ヶ島。
南風台と城ヶ島は、福田海岸と同じくさぬき百景に選定されている場所。
この2つを結ぶのが希望の道だが、ここは昨日訪れたエンジェルロードと同様に、干潮時のみ道が現れるという。あちらとは打って変わって、人っ気が全く無いじゃないか。
ある意味、「もう1つのエンジェルロード」とも言える、穴場絶景スポットだ。
もっとも、上の写真からはその良さが全然伝わってこないのだが、そこは大目に見て欲しい。
空気が澄んでいれば、対岸に淡路島が浮かんでいるのが見えたのだろう。少し霧がかっていたお陰で、どこまでも海が続いていきそうな展望が広がっていた。
全てを飲み込んでしまうような解放感。身体ごと持って行かれそうだ。
よく見たら、桜が咲き始めているではないか。
海と山とオリーブばかり見ていたので、今が3月末である事を忘れていた。
桜でしか表現し得ない暖かな色味。春の息吹を感じる。
朝からほわほわとした気持ちでペダルを回していたが、存外早くスタート地点に戻って来れそうだ。南東部をぐいっとショートカットし、再び醤の郷付近へと戻ってきた。
さて、時刻は10時半、船の出航は15時15分。
寒霞渓、登ってみるか......
日本三大渓谷美の1つ、寒霞渓。頂上は標高約700m、そこから約100m降りた場所に展望台があり、渓谷と海と空の入り混じる素晴らしい眺望が広がる。
小豆島の中央東寄りに位置し、東西南北4つのルートで舗装道路が整備されている。無論、登山道もロープウェイも完備されており、多くの観光客で賑わう。
今回は南側ルートに挑む。距離は長いが、勾配が他ルートよりも緩やかであること、また帰りの船が出航する坂手港が近いことから南を選んだ。
昨日も通った国道沿いを少し進むと、「この先右折、寒霞渓」の青看板が見えてきた。
素直に従い、県道29号線に乗る。2km程まっすぐな道が続くようだ。
おや、意外と平地かと思ったのも束の間......
頂上までのルートのうち最も急勾配の坂*2が、最序盤に出現。
え、待って。ほんま無理。ペダルが全く回らん。
まだ登山口にすら至っていないのに、いきなり自転車を押して歩くとは思わなかった。
せめてちょっとでも荷物をどこかに預けて来れば良かった。
フル積載のままである事、いやそもそも寒霞渓に登ろうと決めた事自体後悔の念が湧いてきた。
...いや待て、ここで折れていては、これからの旅なんぞ出来たものではない。
何が何でも引き返してはならんのだ。自分で自分のケツを叩きながら、最初の難関をゆっくり、ゆっくりと越えていく。
やがて傾斜が緩やかになった。左を見ると立派なダムがある。
奥行きのある景色に圧倒される。少しばかり心が洗われた。
釣りしたら何か釣れるんかな。ブラックバスとか。
(※ここから頂上まで写真撮る余裕ありませんでした。スミマセン)
先へ進む。ようやく、山っぽい道になってきた。しばらく穏やかな坂を登っていく。
さらに1.5km程進むと、ロープウェイの麓駅、紅雲亭駅へ続く道への分岐点が現れる。
勿論、頂上へ続く道を進む。名残惜しさが無いと言えば嘘になるが......
残り10km弱。ちょっとキツいが漕げん事は無い位の坂が、ただひたすら続いている。
スタミナの消耗が激しい。予め買っておいた補給食と水分が物凄い勢いで減っていく。
途中に1箇所だけ、ポツンと自販機が立っていた。ちゃんと補充されてるんかな。
ひとまず、無いよりは余る方が100倍マシなので水分確保。
残り5km。既に体力は限界に近かった。
ずっと漕ぎ続ける事が難しくなり、少し進んでは降りて押して、ちょっと回復したらまた漕いで、段々とそのスパンが短くなっていく。車が来ていない時は、大きく蛇行して少しでも勾配の負担を減らす。
景色が良いのと直射日光を避けられているのが救いだ。登り切ったという経験をこれからの旅に持って行きたい、という気持ちだけでなんとか進み続ける事が出来ていた。
残り3km。
若干の吐き気すら感じ始めていた。シンプルに身体の限界が来ていた。
あとちょっとなんだけどなあ......あとちょっとがキツ過ぎる......
と思っていた矢先。
目の前から上り坂が消えた。
南ルートは最後の2.5km程が下り坂となっている。実質的な頂上はゴールよりも手前にあるという意味だ。
それを知らずにここまで来たもんだから、その喜びはひとしおであった。
これ程までに下り坂の有難みを嚙み締めた事があっただろうか。
人気のある場所が見えてきた。出発から3時間弱。
やっとの思いでゴール。あと1km登り坂が長ければ本当にダメだったかもしれない......
ちなみに、展望台の先に輪っかが設置されており、そこへ目掛けて瓦を投げつける「瓦投げ」なるものがここで楽しめる。5枚で200円だったかな。
輪っかの中を瓦が通ると、願いが叶うんだとか。何名かの観光客が投げているのを観察していたが、中々難しそうだ。
圧巻の見晴らし。彩り控えめなこの時期ですらこの壮観。
それにしてもようここまで上がってきたな。人どころか家屋までもが豆粒レベルに小さい。半島や小さな島々なんかは片手で掴めそうだ。
さっき通った内海ダムがちょこんと水を張っている。それだけで不思議とエモい。
視点を変えるだけで、本当にがらっと印象が変わるもんだ。
美しいなあ。来て良かった。でももう暫く自転車では来たくないかな......
思ったより時間が無い事に気付いたので、売店でサイダーとお土産のお菓子を購入し、帰路につく。
行きに上ったという事は、帰りは下るという事だ。事故だけは起こさないよう気を付けながら、登りの辛さを浄化するかの如く怒涛のダウンヒルで下界に戻った。
無事、坂手港から船に乗りこみ神戸港へ着岸。大きなトラブルも無く帰宅した。
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初めて自転車で中距離漕ごうという人には、小豆島一周はかなりオススメできる。
観光面も、環境も、規模感も、天候も、ちょうど良い。道路も走りやすい。
今回は旅の本番に向けての練習という立ち位置ではあったが、普通に楽しんで漕ぎ切る事が出来た。寒霞渓ヒルクライムは無茶した自覚があるが、自信に繋がった。
この手応えを忘れないうちに、日本縦断をスタートさせたいところだ。
さて、いよいよ本チャン。【0日目】に続く。